KATO LABORATORY
Nagoya University

RECRUITING

学生へのメッセージ

研究室での研究は,大学の講義や学生実験とは異なり,決まった答えがありません.教員も答えを知らないので,学生とともに試行錯誤しながら研究するのです.例えば,「こんなデバイスがあったらすごい.」と思うものを作ろうとしたとき,どうしたらそのデバイスが作れるか,誰も教えてくれません.もしかしたら,そんなデバイスはできないかもしれません.これまで身に付けた知識から,どれが一番良さそうか?を考え,デバイスを作製し,評価を行います.たいてい失敗します.なぜ失敗したか?を学び,次の一手を考える.この「考える」という行為が研究の醍醐味なのです.考えるためには,そのベースとなる知識が必要で,教員は学生よりその知識をちょっと多く持っています.ただし,知識があれば良いデバイスが作れる訳ではなく,びっくりするようなブレイクスルーは若い学生の奇抜なアイデアがもたらすことがあります.何が起こるか誰も試したことのない領域に踏み込み,自身の予想を超える結果が目の前にある.これが実験研究のもう一つの醍醐味です.加藤研にはスピントロニクスデバイスを作製,加工,計測する最先端の研究設備が揃っており,このような自身のアイデアを具現化できる環境にあります.ぜひ,研究室にて未知の課題に取り組む研究の醍醐味を味わっていただければと思います.

 なお,「考える」ために必要なスピン,磁気工学についての知識は研究室に入ってから十分身に付きますし,高価な実験装置を壊さないか心配な人は,先輩たちの失敗を見て自信がつくと思います.(自信を持って装置を壊されても困りますが...)皆さんに必要なのは,分からないことを考えることが「面白い」と思う好奇心です.その好奇心は皆さんを,たった数年で国際会議で成果を発表できるな研究者(の卵)に成長させることでしょう.ぜひ,研究室での研究活動を楽しんでいただきたいと思います.皆さんとともに未来の情報化社会を切り拓く新規スピントロニクスデバイスを実現できることを楽しみにしています.

研究室のメンバーを募集しています

卒業研究生

名古屋大学工学部の電気電子情報工学科の4年生を卒研生として受入れています.超高真空の成膜装置や,微細加工装置など先端的な実験に取り組んでみたい人,磁気センサーなどのデバイスを作製してみたい人,つまり,実験やモノづくりが好きな人を募集しています.

Q & A

マグネティックス,スピンはよく分からない

卒研生で分かっている人はいません.1年も研究室にいるとだんだん理解できるようになります.

超高真空の装置など,操作がとても難しそう
(ボタン,スイッチ,バルブがいっぱいだ)

毎週のように装置を壊していただいております.多くは手作りの装置だから何でも自前で直します.

実験に時間がかかりそうだ

メンバー全員が一斉に実験をしたら,装置が足りません.装置の順番が回ってきたら集中して実験.

いきなり国際学会で発表だ(院生進学後)

ジェスチャーとbroken Englishと,あとは度胸.
詳しいことは,研究室の院生に聞いて下さい.


大学院生

名古屋大学電気電子情報工学科以外の出身の方も積極的に受入れています.
研究室では,磁性材料の物性物理から,MRAM,磁気センサーまで,幅広い内容に取り組んでいますので,電気電子系の出身者だけでなく,応用物理学や材料工学など幅広い基礎教育を受けた方が研究室に加わることで,研究が活性化されると考えています.
研究内容に興味を持たれた方は,遠慮なく,メール等でご連絡下さい.
希望があれば,いつでも研究室を見学いただけます.

CONTACT

E-mail:kato.takeshi.i6[at]f.mail.nagoya-u.ac.jp

※メール送信の際は[at]を@に置き換えてください。